WEBサイト(ホームページ)を作っているが、サイト訪問者にインパクトとイメージを与えるべく、コンテンツの中でアニメーション(動画)を作りたいと思い、半年ほど前からFLASHというソフトの使い方を勉強していた。入門書を読みながらサンプルを作っていたが、ひとつのタイムライン(時間の横軸)でひとつのイメージを動かす、これを複数作ることで、規則的な動きのあるアニメを作ることができるようになった。しかし、変則的な動き、例えばバネを手で押しつぶして、手を離した時のバネの動き(「ビヨ〜ン」といった感じ)や、このボタンをクリックしたら、この画像が白くフラッシュするといったアニメを作るにはActionScriptという言語を使わないといけないことがわかった。
そして、3ケ月ほど前からActionScriptを使ったアニメの作り方を勉強していた。ActionScriptって何?ActionScriptによるプログラムの基本とは?とにかくActionScriptに関する情報が知りたくて、インターネットで検索した。「ActionScript FLASH」などの言葉で検索すれば、知りたい情報のほとんどを見つけることができた。中にはFLASHで制作したサンプルデータを載せているサイトもあり、とても参考になった。そして、いろんな本を読んだ。
現在、ActionScriptにはバージョン1.0、2.0、3.0があるが、今年出たActionScrip3.0に関する情報は少なくて入手が困難だったので、ActionScript2.0の勉強をした。ActionScript2.0には約700もの言語があり、初心者にとってはとても大変だ。だから分厚い「ActionScript逆引き辞典」で一つ一つ使うべきScriptを調べて、記述することとなる。そうした地道な作業を重ねて、初めて全てScriptで作成したウコンのアニメが完成した(
http://www.ukonnet.com)。嬉しかった。データのソースを見て、たったこれだけのアニメなのにScriptはこんなにたくさん書かないといけないのかと感じた。
以前、職場の方から「松村さんという方がいらっしゃるが、FLASHの業界ではとても有名ですごい人」だと聞いていた。確かに、読んだ本やサイトでも度々「松村慎(まつむら しん)
」という方の名を目にしていた。「いったい何をされている方なんだろう?」と思い、ネットで検索して「cshool」(
http://www.cshool.jp/teacher/index.html)というFLASHの技術を中心にものづくりを教える学校の存在を知った。松村さんは株式会社クスールの塾長だった。
昨日の夕方、東京新宿にあるクスールを訪ねた。6階立てのビルの6階、エレベーターで5階まで上り、階段を登った右側に教室はあった。入り口の扉を開けると、手前が教室、奥がデザイン事務所と併設されていて、薄暗い教室内の中央にある大きなテーブルを天井の大きな白熱電球がライトアップしていて、制作現場の雰囲気を感じ取ることができた。
奥から松村さんが現れ、にこりと優しい笑みを浮かべてテーブルへ座るようにすすめてくれた。身長は私と同じ170センチくらい、浅黒い顔に携えたあごひげが渋かった。私がつい先日、仕事の都合で沖縄から来たことを伝えると、松村さんはいろいろと話してくれた。以前、沖縄に度々行って、小禄にある産業支援センターでFLASHの講師をしたこと、お寺で「寺子屋クスール」というFLASHのイベントを行ったこと、沖縄のWEB業界に知り合いがたくさんいること・・・。
私は、ActionScript2.0をほんの少しかじったばかりで、もっとActionScriptのスキルアップを図りたいこと、できればActionScript3.0の講座を受けたくてクスールを訪ねたことを話した。「残念ながらActionScript3.0の講座はやっていません。講座は土曜と日曜しかやっていません。明日、初心者向けではないActionScriptの講座があるので、よかったら見学に来ませんか?」との話を受け、見学を希望した。
そして今日、午後2時から6時まで講座を見学した。講師は教頭の尾崎俊介さん、補助講師は杉本篤史さんという方で、受講者は20代の男性5名、女性3名だった。講座は全8回(毎週土曜、2ケ月間)の第5回目で、内容はXMLのデータをFLASHに読み込ませるには・・・といった内容で、私にも理解できる内容で勉強になった。8名の若い男女が「ActionScript逆引き辞典」で調べながら、ノート型パソコンを凝視して懸命にScriptに取組む姿勢に好感が持てた。
「この全8回の講座は「技術+アイデア」の長期コースで、毎回テーマを決め、そのテーマにあった作品を各自で企画して2ケ月かけて作り上げる。授業は教えるだけの一方通行のものではなく、受講者がプレゼンし、講師陣はそれに対してフィードバックをする。もちろんいろんな指摘などもありますが、それらの繰り返しで各自が作品を磨いていきます」と尾崎さんが私に説明してくれた。
講師陣4名のうち3名はカナダのバンクーバーでWebを学んだスペシャリストだ。「FLASHを教える」という本当に好きなことだけを仕事にしているクスールの方々。決して安いとはいえない授業料を払ってでも、FLASHを学びたいと切望し真剣に学ぼうとする受講者の方々。そこには中学校や高校などの授業では決して感じることのできない、ものづくりに取り組む純粋なひたむきさがあった。
このような見学の機会を与えていただいた松村さんと講師の方々に改めて感謝したい。
